山で見つけたキノコ達 





※キノコ名は素人の判断ですので参考程度にお願いします。
また食可・食不適のキノコが後に軽度の有毒キノコであると判定されるケースもあります。



1.食用〜食可 - 旨そうな茸


●タマゴタケ(ハラタケ目テングタケ科テングタケ属)

毒キノコのテングタケ属の中で唯一食べられるキノコ。有毒なテングタケとの
見分け方はカサ部分にイボが無い事だが、激しい雨が降るとテングタケ
のイボが取れる場合があるらしく注意が必要。タマゴタケなら味噌汁にする
と美味しい。






タマゴタケの老菌。老菌でも柄の下にタマゴの殻のようなツボ(幼菌時に
キノコを包んでいた外被膜)が残っている場合が多いのでベニタケと判別しやすい。





●ショウゲンジ(フウセンタケ科ショウゲンジ)

山に生えている秋の味覚の代表格。レシピは豚汁や鍋などの汁物の他
大根のおろし和えや、炒め物など。






●岩茸(イワタケ科イワタケ属)

高山の自然が産んだ貴重な高級食材。茸と名がつくが菌類と藻類
との共生体をなす植物で「地衣類」の一種。30グラム千円くらい。






●サンゴハリタケ(サンゴハリタケ科サンゴハリタケ属)

或いはヤマブシタケ?いずれもサンゴハリタケ属に属する食用キノコの一種
汁物や煮物、鍋物などに使用して食べられる事が多い。

これに似た、シロヒメホウキタケの場合は食不適(毒性不明)
地面に生えているハナビラタケは食可






●ナメコ(モエギタケ科スギタケ属)

言わずと知れたナメコだが、生のまま食べると有毒なので注意。






●ムラサキシメジ(ハラタケ目キシメジ科ムラサキシメジ属)

見た目は悪いが、味、歯ざわりともに優れ、煮物、鍋物、吸い物等に
幅広く用いられる。若干の土臭さ有り。










●ホコリタケ(ハラタケ科ホコリタケ属)

食用とされるが人によってはアレルギーの報告などある。
外皮を剥き去れば、汁物、酢の物、醤油をつけての串焼き・バター焼に合う。
香りが強く好みがわかれる。













※ホコリタケ、スミレホコリタケ、ショウロ、ニセショウロ
は見た目が良く似ているが全て異なる科で有毒の種類もあるため注意

食用:ハラタケ科ホコリタケ属ホコリタケ(上記)
食不適:ホコリタケ科ノウタケ属のスミレホコリタケ
ショウロ科ショウロ属ショウロ
有毒:ニセショウロ科ニセショウロ科属のニセショウロ





●ブナハリタケ(エゾハリタケ科ブナハリタケ属)

甘い香りの主張が強い。塩蔵して匂いを和らげてから食べるのが一般的。
炒め物によく合い、こってりめの味付けで油炒めにするのがコツらしい。

※下はブナの倒木に生えていた。ブナヒラタケではなさそう。






●ウスヒラタケの老菌(ヒラタケ科ヒラタケ属)

ブナやミズナラの倒木や枯れ木に多い。クセのない淡白な味で、味噌汁、
バター炒め、油炒め、煮物、和え物、ホイール焼き、炊き込みご飯等
調理方法は様々。

下はウスヒラタケの老菌?





●ツチグリ(ツチグリ科ツチグリ属)

ユニークな形状をしており、幼菌時は土に少し埋もれ、成長するとヒトデの
ような形に外皮が開き、6〜10つほどに分かれる。
成長すると肉が褐色に変色し硬くなるため、肉が白い期間(なるべく幼菌の
内)が食べごろ。汁物、煮物、炒め物など






●ハナイグチ(ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属)

イグチ科とする個人図鑑サイトもあるが恐らく上記が正解。食用で、
肉に歯ごたえがあり、濃い旨味がでる事が特徴で、出汁によく使われる。
調理例は汁物、和え物、炒め物など。

下写真のキノコは動物に食べられた痕跡や、かじられた跡があった。






2.食可〜食不適 - 遭難しても食べるか悩む難ありキノコ


■オニイグチ又はオニイグチモドキ(イグチ科オニイグチ属)

食用/食可とされるが、煮ても焼いても美味しくないらしいく、2の分類
にした。食べる場合は、カレーやシチューなど味の濃いものに入れられる。








■その他イグチ科のキノコ複数

イグチ科のきのこは、珍味なもの、不味くて食べられないもの、有毒なもの
など複数ある。食べられる代表格はヤマドリタケ。スカンジナビア料理や
フィンランド料理で使われ現地では最も美味なきのことして扱われている。
しかし日本では、有毒な種類があったり、無毒であってもアシベニイグチや
ニガイグチなど強烈な苦味があるものも多く、あまり食用例を見ない。





キイロイグチ(老菌)






イグチか不明







■ムラサキフウセンタケ

ムラサキシメジは食可だが、ムラサキフウセンタケの場合は食不適とされる。
ムラサキフウセンタケの方は、シメジよりどす黒く濃い紫色をしているが
下の写真はその中間くらいに見え、どちらか不明。
スーパーマリオ世代には紫色のキノコは毒キノコに見えてしまうが、いずれも
(少なくとも)強い毒はないが、色が濃い紫のものは食不適のムラサキ
フウセンタケの可能性もあり、敬遠した方が無難。






■アカヌマベニタケ(ハラタケ目ヌメリガサ科アカヤマタケ属)

毒性は未だに不明のままらしい。小さい事を理由に食不適とされている。











■ヒメカバイロタケ(クヌギタケ科ヒメカバイロタケ属)

無毒だが食不適






■スミレホコリタケ(ホコリタケ科ノウタケ属)

ホコリタケ、ショウロ、有毒のニセショウロなどと似ているが
サイズは他より大きく、手のひらサイズかそれ以上の個体もある。
割ったが中は白いので有毒のニセショウロではない。






■ニッケイタケ(タバコウロコタケ科オツネンタケ属)

アカマツ、広葉樹の林下の地上や崖面などに生えている。
毒性の報告はないが、見た目の通りで、食不適とされ調理例を聞かない。
どうしても食べる場合は削って薬味やふりかけに混ぜるなど。






■ベニタケ(ベニタケ科ベニタケ属)

※ドクベニタケやイロガワリベニタケの可能性もあり。
ベニタケの場合、かつては有毒とされていたが、全てが有毒ではない事が
判っている。しかし辛味や苦味が強いものが含まれ、そうでないもの
も一般に歯切れが悪いために、食不適、或いは食不可とされる。






■シロフクロタケ(ウラベニガサ科フクロタケ属)

シロフクロタケの場合は食可だが、ドクツルタケ(猛毒)によく似ている
ため、判別が困難な幼菌は特に遭難中でも食べるべきではない。

下はシロフクロタケの幼菌?或いはドクツルタケ!?





■ツエタケ(キシメジ科ツエタケ属)

コザラミノシメジや、有毒のネズミシメジ、ヒロヒダタケ辺りにも
似ているため、白色のキノコは遭難中でも食べるべきではない






■シロハツ(ベニタケ科ベニタケ属)

可食とされるが、シロハツモドキの場合は有毒なので食べない方が良い。
ヒダは密集した線状の白だが、ほんの少しだけ茶色っぽく見える。老菌に
近づくにつれて色が付くらしい。






■キシメジ科 キシメジ属と思わるもの複数

シロシメジ、或いはシロナメツムタケ、或いはシロヌメリイグチなど。
シロシメジは食用例を見るが、それ以外はあまり見ない。











■ハラタケ科ハラタケ属と思わるもの複数

ハラタケ?






ショウゲンジ(テングダケ科)?ザラエノハラタケ(ハラタケ科)
ツバ(内皮膜、カサの下のスカートみたいな部分)が特徴的






■オオウスムラサキフウセンタケ

下はオオウスムラサキフウセンタケ、或いは有毒のカラカサタケ?
遭難しても食すべきでない






■サルノコシカケ科 複数

サルノコシカケ科は、毒はないが 硬くてとても食べられる代物ではない









サルノコシカケ科・イボタケ



ツガサルノコシカケ科



■その他、不明

何かの幼菌






(キシメジ科シメジ属)






不明(候補、ムササビタケ、オオワライタケ。コレラタケは違いそう)






不明(候補、チチアワタケ?ドクヤマドリ?)



















3.毒茸 - 遭難しても決して食べてはダメ


◆ドクツルタケ(ハラタケ目テングタケ科テングタケ属)

日本で見られる中では最も危険な毒キノコの一種であり、最大限の注意を
要する。欧米では「死の天使」「破壊の天使」「殺しの天使」 という異名
をもつ。極めて強い猛毒を持ち、食すると発熱、下痢、激しい腹痛、嘔吐を
繰返した後、3日以内に死亡する。

※下はドクツルタケ、或いはオトメノカサ、アカアザタケ、オオツルタケ、
コテングタケモドキ、タマゴテングタケモドキ、タマシロオニタケなど









ドクツルタケの幼菌?幼菌の判別は困難







ドクツルタケの老菌?






◆オオシロカラカサタケ/カラカサタケ(ハラタケ科カラカサタケ属)

有毒。食すると悪寒、発熱、下痢、腹痛、嘔吐などの症状。






オオシロカラカサタケの幼菌






◆ベニテングダケ(ハラタケ目テングタケ科テングタケ属)

有毒。食すと30分で下痢などの症状あり、その後酩酊状態になるらしい。
かさの赤見が強いほど毒性が弱く、茶色に近いほど強いとされる。また毒性の
強いテングタケは完全な茶色をしている。下は茶色に近いので毒性が強いのかもしれない。










◆ニセショウロ(ホコリタケ科ノウタケ属)

ホコリタケ、スミレホコリタケ、ショウロとも見た目が似ているが、
ニセショウロの判別は容易で、これだけ真っ二つに割ると中が真っ黒なので
直ぐに判る。
ニセショウロを食べてしまった場合は、食後30分から数時間で嘔吐、下痢、
腹痛を起こし、酷い場合は脱水、痙攣、蕁麻疹やめまいを起こし失神する事
もあるらしいの。






◆キイボカサタケ(イッポンシメジ科イッポンシメジ属)

有毒。食すると嘔吐、腹痛、下痢などの症状。

似た見た目のものでキシメジ科ホウライタケ属のスジオチバタケという種類
もあるが、色が少しくすんで茶色っぽい。






◆カキシメジ

有毒。食すると下痢や嘔吐、震え、頭痛など数日間続く

下はカキシメジ?或いはクサウラベニタケ






◆ツキヨタケ(月夜茸 ホウライタケ科ツキヨタケ属)

有毒。食すると30分から3時間程度で嘔吐や下痢、幻覚症状、痙攣、脱水
などの症状。食用のムキタケに似ているため注意。富山県で椎茸と間違えて
食べられる事故もあった。

※ツキヨタケとムキタケ(剥茸)の見分け方
@柄の根元の断面にツキヨタケには黒ずみがありムキタケにはない。
Aムキタケの傘の表皮はペロリと剥がすことができるがツキヨタケは剥がせない。












◆(ヒトヨタケ科 属不明)

金色のカサと黒色のヒダを持ち、かなり特徴的だが類似例を見ない。
牛糞から生えており、他にも多数目撃したがどれも金色だった。
同じものと思われる個体が俗称のマジックマッシュルームとして紹介されて
いるのを見た。ヒトヨタケ科は一般的に食すると食後20分〜2時間で頭痛、
呼吸困難、吐き気などの症状が発生し、死亡例もある。








高山植物 白色
高山植物 桃色
高山植物 青色〜紫色、
高山植物 黄色〜橙色〜赤色、他

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