朝日連峰  朝日岳  日本百名山【17】



 登頂日: 2012/5/1

 天気 :曇り、時々晴れ  / 気温:2度〜19度

 コース 1日目 4/30 : 7:10 駐車スペース → 9:40 古寺鉱泉登山口 → (途中昼食20分) → ハナヌキ峰分岐 → 13:55 古寺山 14:15 → 15:35 小朝日岳 → 17:35 大朝日小屋




 難易度  : ベテラン向け ※1
 歩行時間 : 16時間45分(1日目9時間55分、2日目6時間50分)※2
 お薦め度 : ★★★★★※3



※1  古寺鉱泉から尾根への直登、及び小朝日から大朝日方面への鞍部への下りが急で足場が悪くやや難しい。 それ以外に難所はないが、GWの頭、及びそれ以前はトレースが少なく、危険箇所があるためルート選定能力が必要。 今回アイゼンやピッケルは使用しなかった。凍結は早朝の山頂付近のみだった。

※2 コースタイム(無雪期): 不明。18時間程度?(冬期封鎖地点〜古寺鉱泉 片道10キロ/3時間程度)

※3 積雪期★5つ、夏期★3〜4つ。



東北遠征二座目に登る朝日連峰は、山形県と新潟県の県境上に位置し
飯豊連峰とともに磐梯朝日国立公園に含まれる山脈で、日本海側の豪雪地帯
に位置するため、冬期は雪が深く夏のシーズン盛期でも豊富な雪渓が残る山
として知られる山だ。



予定している取付き場所へ深夜移動した。

ナビに従い福島県側から国道と林道を使い向かったが、豪雪地にて冬期通行
止めになっていた。まあこの通行止は予想通り。





40km迂回し、町のHPで「GW辺りから開通」と事前確認してあった第二候補の
登山口へ向かった。がなんとこちらもこの先通行止めの看板が。
(゚◇゚;) ゲッ




さらに50Km迂回し (´Д`;) 、月山側の除雪された林道から登山口へ
向かった。こちらが閉鎖されていたら終わりだ。





なぁ!!( ; ロ)゚ ゚除雪がここで終了されており、その脇に通行止めの看板が。

しかしここから古寺鉱泉までは10キロ弱の距離。 歩けない長さじゃないな。
それと古寺鉱泉は右折とあり、右側には「通行止め」とあるものの
除雪された林道が続いている。






偵察がてら、通行止めの看板脇をすり抜け、少し進んでみた。
先へ進むほど雪壁の高さも増してきた。

お、野兎だ。兎はヘッドライトに驚き慌てて逃げるも、
左右の雪壁が高くて先の方向にしか逃げれない様子。






可愛いいので思わず追いかけしまったが、これ以上追いかけるのは
可哀想なので止めておこう。それよりこの先どうなっているか判らないし、
道が広いうちにUターンするか。。







駐車スペースを見つけて車を停め、明朝歩いていく事にした。
下は雪の重みで折れた道路標識。







翌朝。



寝袋で車中泊し起床。気温は5度とやや低目。





昨日の通行止めゲートまで歩く。





ここを右折して古寺方面へ向かう。





壁の高さが増してくる。除雪大変だったろうな。





壁の高さは高い所で3M以上はある。






林道歩きも、景色が良いので飽きない。





小朝日(左)と古寺山(右)が見えてきた。






広いスペースに除雪機が止められていた。ここまで車で来られたな・。
実際、登山者のものと思われる他県ナンバーの車が数台止められていた。






古寺鉱泉へ向かう林道を進む。






除雪はここまでの様だ。 この辺りの積雪は2M程度。





ここから先は残雪の林道を進む。





所々に朝日連峰の雪解け水を運ぶ沢が現れる。
支流の沢も流れが強く、山岳部の積雪の多さが感じられる。





ここで漸く夏の玄関口となる古寺鉱泉の駐車場へ到着した。
指導票や登山届けのボックスなどは全て雪の下に埋まっている様だった。





ここから登山道となるが、沢沿いの登山道は雪で埋没し
歩くスペースなど殆どなかった。





古寺鉱泉へ到着。ここまで早歩きで2時間以上掛かった。
まずは建物の左脇から伸びている(であろう)夏道沿いに歩いた。





古寺鉱泉から尾根上へ直登する。夏道はつぶれているので
自分でルートを選定して登るも、地形が複雑で登り辛い。

先行者が残したトレースもばらばらで、どれもベストとは言い難い。





土や木が露出している箇所もあり、尾根へでる頃には手が泥だらけになった。

南西方面へ暫く歩き、ハナヌキ峰を撒いて古寺山へ向かった。
曇り空ながら気温は既に15度を超え、踏み抜きが多く歩き辛かった。








古寺山山頂近く。森林限界を超えてきた。
曇り空のせいか、この辺りは殺風景に見える。





雪崩発生ポイントが多く、今回の山行で小さな雪崩を2回みた。
ルートの選定は慎重に決めなければな。





西側に朝日連峰の西側の山が見えてきた。

しかし風もなく静かだ。また林道が冬期封鎖している為か人は
殆どいなく、この日は10時間歩いて一組しかすれ違わなかった。





古寺山の尾根へ向けて直登する。

ここまで先行者のトレースが散っていたが、ここで一気に集まる。
古寺へ安全に登れるのがここしか無いからだろう。





尾根へ出た。北側の景色。

古寺山の尾根が北に続くが、雪崩れの危険があり、こちらから登るのはNG。

やはり上の写真の斜面が一番安全。





古寺の稜線からは朝日連峰が見渡せる。( ゚∀゚) !
一番左は主峰の大朝日岳(*´∀`)





大朝日岳の山頂直下に今日泊まる予定の大朝日小屋が見えた。






雪庇が東側に張り出しているので注意しながら南へ進んだ。






古寺山のピークと、その奥に小朝日が見える。
山頂へ向けて脆い雪尾根が続いている。





古寺山頂へ。山頂部の乾いた土が、何か懐かしくて心地よかった。





古寺山の周辺には捕食のためか野鳥が数羽いた。





古寺山頂付近から眺める朝日連峰。
堂々とした重量感のある山容が格好よく見えた。





小朝日岳へ向かう。





安全なルートを探りながら丁寧に登った。





地味な標柱が立つ小朝日岳山頂へ。





少し休憩をとった後、西南方面にある大朝日岳へ向かった。





小朝日から鞍部へと下る斜面と、鞍部から大朝日方面へ登る斜面は急で
残雪の崩落も進んで非常に歩き辛かった。





危険箇所を避けて藪を分けて進むなどして、なんとかクリア


大朝日岳の稜線まであと少し。

日没が近づき気温が少し下がってきた。





このステップはありがたく使わせて頂いた。





心地よい太陽の光が漏れてきた。





大朝日岳への稜線へ。改めて朝日連峰の雄大な景色に見惚れる。





大朝日小屋が見えてきた。

日当たりのよいこの辺はハイマツが顔を覗かせ、雪山オアシスの様相。





西側の空が少し焼けてきた。





小屋へ到着した。

宿泊者は意外と多く4組居られた。縦走中の方や、山岳会所属の方など。





皆さんと小屋で夕食を頂いた後、

ウィスキーのコップを持ってサンセット鑑賞に出た。
















東の空に山形市の夜景が見えた。

この後、疲労と酔いで20時頃に気を失うかのように就寝。





明日は晴れるかな。



→5/2 朝日岳続き









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