トムラウシ  日本百名山【6】



 登頂日: 2010/9/21 

 天気 :雨後曇り(暴風) / 気温:14℃〜6℃

 コース:
  7:15 短縮登山口 → カムイ天上 → コマドリ沢出合 → 前トム平 → 11:55 トムラウシ 12:05 → 前トム平 → コマドリ沢出合 → カムイ天上 → 16:25 短縮登山口





難易度   : 上級
総歩行時間 : 9時間※1
お薦め度  : ★★★★※2



※1 コースタイム: 10時間45分(山と高原地図)
※2 カムイ天上からコマドリ沢までの新道が荒れている。地形的に風が強くなりやすいく、アプローチも非常に長い。







こに日は、大雪山国立公園のほぼ中央、表大雪と十勝連峰の中間に位置する
トムラウシ山に登る。このあたりは遠隔地であることや、裾合いに広がる
複雑な地形、さらにそれらを鮮やかに彩る高山植物の自然美の妙から
「大雪の奥座敷」と呼ばれる山域だ。

十勝温泉を出発し、車で短縮登山口へ向かった。十勝温泉から登山口まで直線
距離では30キロ足らずのためこの旅順を計画したが、車だと迂回ルートを
取らなくてはならず、その距離はなんと170キロ!「大雪の奥座敷」という
通称は、ある意味なるほどだな。







後半はダート走行となり尚更運転が大変だったが、レンタカーなのでバースト
しない程度に飛ばして登山口へ到着した。

なんとか7時に到着。しかしアプローチが長い山なので、かなり遅い
スタートになってしまった。







飛ばして早歩きで歩こう!夕方にはヒグマの遭遇率も高くなるが、
悪天で人が少ないので尚更遭遇する率が高くなりそう。







ぬかるんだ道を、靴を泥だらけにしながら小走りで進む。
カムイ天上を経由し、







コマドリ沢出合へ。ここまでの道中、綺麗な紅葉の景色や、滝などもあったが
雨が降っていたので写真は無し。







本日短縮登山道から入山したのは自分を合わせて4組7名だったが、
3名は沢の増水でリタイア、2名は強風でリタイアされたので
この長いルート上に自分を合わせて2名しかいない。






自分以外のもう一名の方は59歳の強靭なオッちゃんだ。





そのオッちゃんと抜きつ抜かれつで切磋琢磨しながら登っていった。





前トム平へ。かなりのハイペースでここまで来られた。








が、ここからは強風でペースダウンを強いられる。








トムラウシは遠望すると王冠のような形に見えてどっしりと美しい山だが
山頂は火口底を挟んだ双耳峰で、前衛峰などもあるため複雑な地形らしい。

しかしその前衛峰を登りきると、眼下には池塘と巨岩と紅葉が
見事な景観を生み出していた。










が、この日は尋常ではない速度で雲が移動していく。異様な雰囲気だ。
風が強い場所では風速は20メートルを超えているであろう。
風上に顔を向けると呼吸はできないし目も開けられない程だった。






夏山なのに耐風姿勢を取ったり、風が弱まった隙に走り抜けたり
しながら歩いているので先のアドバンテージも次第に消えて行き、
この時強い焦りを感じていた。






時間を確認。仮に残りの道中をコースタイム程度の時間で歩くと日はゆうに
暮れてしまう。引き返すか迷ったものの、せっかく北海道まできたのだから
最悪はビバークをしようと、このまま進む事を決意した。





トムラウシ公園へ。





この谷間では風がいくらか和らいでくれた。
と言っても風速10Mくらいか。








しかしここから先は強疾風となり、再びカメラはしまい歩く事に集中した。














山頂まであと少しの場所。地形に守られた暴風エリアで一枚





そして、ついに山頂へ!今まででの登山で一番達成感のある登頂になった。
この三角点を見つけてどれほど嬉しかったか。





時間がないので直ぐに下山を開始した。



前トム平を通り過ぎて要約風が弱まってきた。
ガレ場をカランカラン音をあげながら下っていく。





ここまで来れば日帰りが見えてきた。とても安堵した。


しかし「風に耐える」という、今まで使ったことのない筋肉を酷使した事
もあってか、足の筋肉がプルプル震えていた。

しかし失速しないよう、最後の力をふり絞って歩いた。





夕暮れ前になんとか下山できた。

長距離を雨や泥や風と闘いながら歩いたので、かなり疲れた。
よし、この後は天人峡温泉で温泉と夕飯じゃ〜。





推定消費カロリー :7366kcal
推定摂取カロリー :3500Kcal







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