笹子雁ヶ腹摺山 達沢山  山梨百名山



 登頂日: 2012/2/26

 天気 :曇り、後雪   / 気温:2℃〜-3℃

 コース: 7:45 矢立の杉 → 8:15笹子峠 → 9:10笹子雁ヶ腹摺山9:15 → 10:00笹子峠 → 中尾根ノ頭 → カヤノキビラノ頭 → → 京戸山 →12:20達沢山(昼食)12:55 → 京戸山 → 14:10カヤノキビラノ頭 → 道迷い → 鉄塔作業道 → 16:45矢立の杉


 ※←北 大菩薩連蓮



 難易度   : 中級※1
 歩行時間  : 8時間10分※2
 お薦め度  : ★ ※3



※1 笹子雁ヶ腹摺山、達沢山をそれぞれ別々にピストンで登る場合は初級。笹子峠→達沢山ルートは道が曖昧で荒れている。また地図に載っていない作業道などが複数あり読図力が必要。

※2 コースタイム 計画していたルート: 9時間00分  今回の脱線ルート:10時間+α

※3 登山道の殆どが樹林に囲まれ展望がなく、また笹子峠→達沢山は藪道が多い。枝や木が体や頭部や荷物に引っ掛るので、ニット帽など痛み易い衣類を纏ったり、ザックの外に荷物をぶら下げたりしない方がよい。笹子雁ヶ腹摺山のみに登る場合は★2つ





この日は先々週時間が無くて登れなかった笹子雁ヶ腹摺山を登り、その後に
少々遠いが笹子峠から尾根を渡って達沢山まで行き、そこからピストンで
戻って来る計画だ。低山ながらロングランとなり登り応えはかなりありそう。





林道封鎖ゲートへ。この先土砂崩で道路が半壊しているため封鎖されている。
ゲートを潜り、北西方面へと歩く。





崩落現場以外も道はかなり荒れている。





ここが崩落場所らしい。まだ崩落はしていないが大雨が降ったら崩れて
しまいそう。ガードレールの支柱ってこんなに長かったんだな。





標高1000m付近から上は残雪がしっかり出てきた。





旧笹子トンネルへ。『大月市と甲州市の境にある笹子峠は甲州街道最大の
難所と言われるぐらいの険しい道であったが、昭和13年にこのトンネルが開通
した<ことにより交通の便が改善された。』
『平成11年に登録有形文化財登録」とある。

登山道は右側の斜面よりトンネルの上を通り、左側に抜けていく。





登りきったところに笹子峠の標柱と指導票がある。右へ行くと笹子山
左へ行くとカヤノキビラノ頭(達沢山方面の山)へと向かう。
まずは右へ。





進路を右(北西から北東)に変え、霧氷を纏った樹林帯を歩いていく。





この辺りの山は鉄塔が所々に立ち並ぶ。後にこの低山でこれら鉄塔に
助けられる事になるとは思わなかった。





笹子山が見えた。
ここの下辺りを、中央高速の新笹子トンネルが通っていると思われる。





笹子雁ヶ腹摺山へ。展望は東側と南側のみで北と西は木に覆われている。





東方の景色。今日の天気は「曇後、雨」なので展望が楽しめるのは
今の内だろう。





西側にはこれから登るカヤノキビラノ頭やナットウ箱山らしき山が見える。
達沢山は更にその奥先にある。標高が低いのでここからは見えない。
右奥には南アルプスが薄っすらと見えたる。





笹子峠へ戻り今度はこの左、南西方面へと向かう。





中尾根ノ頭へ。真新しい指導票がある。





枝や木をよけながら藪道を進んだ。





カヤノキビラノ頭へ到着。ここの指導票も新しい。
ベンチも二脚ある。先は長いので先へと進む。





痩せ尾根を渡る。




京戸山へ到着。





次いでお隣のナットウ(納豆?)箱山へ到着。
ここから達沢山までは標高1200M台まで下り、再び1358Mまで高度を上げる。





達沢山へ到着。ここまで大変だったが、周囲は木に覆われ展望は
全く無し、標柱もボロボロ・・・。





眺望はないが、ここで昼食。メニューは昨日のすき焼きで余った和牛や
野菜を放り込んでの肉味噌ラーメン。卵も賞味期限が近いので投入。
(生卵はパックのまま持ってくると割れない。)





(※ここから先は、殆ど写真を撮らなかった為、往路で撮った写真を幾つか代用する)

昼食を食べ終わると予想通り天気は崩れガスに覆われだした。
所々ルートが曖昧な場所もあったので慎重に尾根道を引き返す。
京戸山を超え、痩せ尾根地帯を渡り、14:10カヤノキビラノ頭まで戻ってきた。
「流石俺、慣れたものだ」と、おやつのドラ焼きを食べ、その先の中尾根ノ頭
を目指す。「登山は自宅に帰宅して終わる」と誰かが遠足みたいな事を
言っていたが・・この時そんな戒めは頭に無かった。





この先Y字路がある。往路ではY字で合流する側で意識していなかたが、
復路では分岐する。そんな当たり前の事が意識から薄れており、視界の悪い中
Y字分岐地点に気が付かず誤った方向に進んでしまった。

来た道でない方へ進んでしまった事に20分ほど歩いた後に気が付く。
地図によると、このまま進むと反対側の町へ降りてしまうようだ。
Y字路には地図上にマーキングでもして置くべきだったが後の祭りだ。






5メートル先も良く見えない程の厚いガスに覆われた。
積雪も僅かで自分のトレースも薄く見つけるのが難しかった。

14:40  中尾根ノ頭へ直接向かうのは諦め、カヤノキビラノ頭に戻って
再スタートする事にした。が、、ちゃんと戻れるか?






15:10地図を見直す。

現在標高1150M、標高から推察するに地図上の二つある尾根のどちらかに
立っている事を推測できた。西側の尾根にいるだろうと予想を付けて、
方向を計算してカヤノキビラノ頭を再度目指すが、が途中で作業道にぶつかり
道が分岐した。来るときにはこんな作業道はなかった・・。

気圧が変化し先ほど見た高度計の高度は正しくなかった可能性があった。
しかも作業道は地図には載っていない・・。 現在位置を見失った。





15:40

カヤノキビラノ頭に戻るのが最善だが、この辺りは中小のピークが幾つも連なり
単純に山側に引き返せば戻れるという訳ではない。また上に行くほどガスが
濃くなり視界が悪化するため、「道に迷ったら山頂へ引き返せ」の鉄則は
この時は当てはまらなかった。

しかし一方で、今ぶち当たった道は獣道じゃなく間違いなく作業道、恐らく
鉄塔管理用の道だ。よし、これを使って一方向(取り合えず下り方面)に
歩き続けるか!そうすればいずれ林道に当たるはず。





16:10頃

標高900Mまで下がると先ほどのガスが嘘の様に晴れだす。
そして鉄塔を発見。作業道という事が確実になった事で、かなり安堵した。
この道は更に鉄塔から鉄塔へと続き、また林道へも繋がる筈。

作業道を下り続けると、予想通り舗装された林道に出た!
その林道を下ると無人の(東電の?)施設があり、更に林道を下り続けると
一般車両進入禁止のフェンスがあった。
そのフェンスを越えると綺麗な舗装された林道(下の写真)へ出た。

この道路は見覚えのある道路だった。直ぐに矢立の杉へと向かう林道である事
が判った。やった脱出した!しかも車を駐車した場所からもそれほど遠くない
場所だ!今日中に帰宅できる。





ついにビバーク用のツェルトを使う時が来たと思ったが、まだだった。
しかし、これだけ経験を積んでも道迷いを起こすとは情けない。
この反省すべき山行は忘れない様にツチフォトに載せて残して置こう。










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