北アルプス立山連峰  毛勝山   日本二百名山



 登山日: 2016/4/30 
 天気 : ☀→☁   / 気温: 10℃〜-1℃

 コース: 5:20 片貝山荘 → 三又 → 分岐 → 11:50 毛勝山 → 分岐 → 三又 → 15:10 片貝山荘





 難易度   : 玄人 【体力:4.5 技術:5】※1
 総歩行時間 : 8時間50分
 お薦め度  : ★★★★


※1 参考までに→ツチフォト基準では上記難易度。

昨今雪解けが早まっているが、残雪量は危険度に大きく影響するため積雪の情報は事前に収集して登りたい。




今回登る毛勝山は、北アルプス立山連峰の北部、富山県にある山だが、
正式な登山道はなく、毛勝谷を残雪期にのみしか登ることができない山で
当然途中に山小屋はなく標高差も1,700mあるため、経験と体力が要求される
上級・ベテラン者向けの山として知られる。尚、近年、無積雪期でも登れる
ように西北尾根からのコースが藪刈りされているらしいが、地図には依然未掲載のまま。


また山も大変だが、横浜市から魚津市までの車移動も遠かった。





取付となる片貝山荘を出発





序盤は林道歩きとなるが、





直ぐに残雪が現れだした。





間もなくして広い沢に辿り着く





今年も雪解けが早く、序盤は雪渓の上ではなく河川沿いを歩く事になる。





急流の川は渡渉する事なく、辛うじて残雪の上を通過できた。





高度を上げると、谷は完全に雪に覆われ、雪渓歩きとなった。





素晴らしい景色。ここからの歩きは雪崩や落石に対する注意が必要だが
歩く行為自体は、同程度の斜度なら沢より遥かに楽だ。





しかしながら、そこら中に小規模の雪崩跡が見られた。
(昨日降った雪に覆われわかり辛いが)





この谷はどれだけ深い雪に覆われているのだろう





他の人気がる北アルプスの山とは異なり、静かな山だ。

しかし前日降り積もった雪の嵩が15センチ、30センチへと増えていき、





雪の深いところでは膝上くらいとなり、ノートレースだと体力を奪われる。





人間の足跡は無いが、ウサギのトレースが沢山(*´∀`) 。

ここの急勾配では、流石の動物先生達もジグザグに
登って行くらしい。





雪崩跡





高い山々に囲まれた谷の上を歩いているが、漸く太陽が顔を出した。





新雪の下はクラストしているのでラッセルとまでは行かないが
傾斜が増し、徐々に登るスピードが落ちてきた。





上の方の斜度は50度以上あった。





あともう少しか。サラサラのスノーパウダーが
降り積もる斜面を引き続き登っていく。





周囲の山が見え始める。





まもなく稜線に出る。





稜線に出た!





稜線の反対側にある剱岳とご対面!





少し曇ってはいるが、これは絶景。

白馬岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳と続く















毛勝山の山頂部





毛勝山の山頂へ

山頂から釜谷山・猫又山方面





剱岳の山頂がチラリ





復路

下山は冬富士などと同様に、グリセードを交えながらの下山となり
あっという間だった。





しかしここは雪崩と落石の天国なので十分な注意は必要である。

登山者が少なくとても静かな山だが刺激的な山行だった。






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